忠誠心!

弊社には「旺信社員訓示」という6項目の訓示があります。社員としての義務を果たすことの重要性、旺信ブランドを守り育てていくことの意義など、社員としてのあるべき姿が示されています。これらの訓示を毎朝唱和し、自分自身と向き合い襟を正すことから仕事が始まります。

これら6項目の訓示の中に、「会社への忠誠」という項目があるのですが、経営者とお会いする中で、特に最近この項目の重要性を感じます。
私がお会いする経営者の多くは、「人」の問題で悩んでいらっしゃいます。例えば、従業員が言うことを聞かない、仕事をしない、文句ばかり言う等々、挙げればきりがないほどです(笑)。そして最悪の事例では、労務問題にまで発展して、会社や社長の財産までも侵害されたというケースも耳にしました。

現在、労務問題に対処する保険も存在しています。しかし、保険で対応できるのはせいぜい氷山の一角にすぎません。水面下にもっと大きな逸失利益がありますが、保険では対処できないものが殆どです。これらのことから、就業規則の整備などの対策の重要性をひしひしと感じます。究極のところ「対策無くして保険の意味無し」という境地に達しています。

さて、労務問題の原因を追加していくと、「忠誠心」というキーワードが出てくると私は思います。どんなに優秀な人材がいたとしても、忠誠心が無いと強固なチームはできないと考えます。同床異夢の職場は、一見問題なさそうですが、問題が水面下に潜り静かに組織を蝕み、明るみに出てきた時には大問題になっている、というシナリオが多いのではないかと、私は考えます。つまるところ労務問題の源流は、「忠誠心」の有無というところにあるのではないかと感じています。

日々、経営者とお会いする中で、弊社の社員訓示を思い出しながら、問題の根本は何か?問題の防止策は何か?移転すべきリスクは何か?と考えながらリスクマネジメントを行なっています。

【投稿者:馬屋原 由充】